管理組合が直接専門の業者に外注工事を依頼する場合はもちろんですが、管理会社に対しても入札制度を活用する事で、管理委託費を削減する事が可能となります。
理想を言えば、入札制度は3年から5年ごとに定期的に行うのが良いと考えます。なぜなら1年や2年では入札する方も落札する方も手間が掛かりすぎますし、かといって6年以上になると、マンネリ化による業務の停滞が発生するおそれが生じるからです。そうする事で管理組合は、管理会社をはじめとする各専門業者から、緊張感のある質の高いサービスの提供を受け続けていく事が可能となります。
入札制度を導入した場合、どの程度管理委託費が削減できるかについては、ケースバイケースなので一概には言えませんが、たとえ管理委託費が安くならなかったとしても、前述したように決して無駄にはなりませんので検討に値するテーマだと思います。
また入札制度を活用するのは、管理組合の権利であって義務ではありません。管理組合が主体的に入札制度を取り入れる事で、『自分たちのマンションは自分たちで守っていく』という想いを、組合員一人ひとりが自覚するよいキッカケにきっとなるはずです。
未だ入札制度を採用していない管理組合さまもにおかれましては、ぜひ参考にして頂ければと思います。