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一、利息
火災保険には「掛捨て型」と「積立型」がありますが、利息がほとんどつかない今日では積立型の火災保険を利用するメリットがほとんどありません。なお積立型にしても実質保険料は掛捨て型とほとんど変わりません。 
 
 
二、満期返戻金
積立型の保険が満期になると戻ってくる「満期返戻金」は、裏を返せば満期にならないと戻ってこないため、満期になるまで資金を活用出来ないと言うデメリットがあります。この点修繕工事等で資金が必要になったら解約すればいいのでは?とする考え方もありますが、解約すると建物の補償そのものが無くなってしまうので本末転倒です。仮に、解約と同時に新規に火災保険を掛けるとしても無用の手間が掛かるだけです。 
 
 
三、補償範囲
一口に「火災保険」と言っても、その補償範囲は保険会社によって違います。また時代とともに補償範囲は変わっていきます。なお私の経験から申し上げますと、火災保険の補償範囲は広くなる事はあっても狭くなってしまった事はあまり記憶にありません。にも拘わらず満期まで補償範囲の変わらない積立の火災保険を利用してしまいますと、実際に事故が起きてしまった場合に掛け捨て型の保険にしておけば補償出来たケースも、積立型にしていたために補償出来ないというケースが生じる恐れがあります。
 
 
四、結論 
以上より、マンションにおいて火災保険に加入するのであれば(もちろん加入出来る事が前提ではあるが)今日では掛捨て型がベストです。