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ハーフ・ドールとは

 ハーフ・ドールは、一般に陶磁器で出来た足のない上半身のみの人形をいいます。ハーフ・ドールは、下半身の部分にドレスを取り付けてピンクッションなどを作るため足がありません。ピンクッション以外には、ティー・コージー、ランプシェード、パウダーボックスなどが作られました。

 ハーフ・ドールは、当時流行のドレスから古代ローマのコスチュームをまとったものまで、様々なファッションのもが作られました。裁縫好きの女性たちは、お気に入りのハーフ・ドールにあわせたドレスを縫って、ピンクッションなどを作りました。また、ヌードやさらには髪の毛のないハーフ・ドールも作られ、全身用のドレスを作り、かつらを付けるなど本格的なクラフト用のものまで作られていました。

 これらのハーフ・ドールの大半は900〜1920年代にドイツで作られ、メーカーとしてはDressel& Kister, F. W. Gebel, Karl Schnider などが有名です。また、当時日本からも安価なハーフ・ドールが輸出されていました。ドイツ製のハーフ・ドールには通常4〜5桁の製造番号が刻印されており、いくつかの有名メーカーの物にはバックマークが刻印されています。

ハーフ・ドールの価格について

 ハーフ・ドールドールの 価格を左右する条件は、通常下記のとおりです。 

大きさ

ハーフ・ドールのサイズは概ね5〜15cm程でサイズが大きくなるほど値段も高くなります。

腕などの
かたち

腕が体と一体となっているものは安く、腕が体から離れているもの、髪型が精巧に表現されているものなどは、多数のモールド(型)が必要でより高価になります。

アクセサリーなど

精巧なアクセサリーを身につけている、花や扇子を持っているなど細密に作られているものほど高くなります。トレーにのせたチョコレートカップ・ポットを持つハーフ・ドールはChocolate Lady と呼ばれ、大変希少でコレクターの間で特に高値で売買されています。

絵付け

絵付けが細かく正確なほど高くなります。日本製の多くは絵付は粗く、ドイツ製でも大量生産されたものは絵付けが粗いものもあります。ドイツ製と書かれていても必ずしも品質の保証にはなりません。