■チェロとの出会い
2004年10月のある日、息子が中学校から用紙を持ち帰ってきました。
そこにはヴィヴァルディーアンサンブルの演奏会案内が書かれてあり
クラシックを生で聴くことは滅多に無かったので申し込みましたが
生憎の売り切れで諦めていました。
ところが数日後キャンセル券の連絡があり、運良く聞きに行けることが
できたのです。
弦楽奏を聞くのは約30年ぶりですので気持ちが高ぶり、ちょっこし
興奮して聞き入り期待以上の演奏会でした。
席が前方の左側で最初はバイオリンの音色を気持ちよく
聞いていたところ、右方向からのチェンバロとチェロの音が気になり
序々にチェロの低音が心地よく響いてきました。
演奏終盤はチェロの低音にすっかり魅了され、目立たない程度で
チェロの方向へ斜に構えて聞き入っていました。
演奏終了後、癒しの余韻をじっくり味わいたかったのですが
未練を残し会場を後にした次第です。
この時まではチェロを弾こうなど全く考えもつかないことでした。(2004.11.7)
約一週間後の夜のことです、残業をしていると後ろを同僚が
大きな黒いケースを持ち歩いている姿に目が止まりました。
【私】 【同僚】
それ何?
これはチェロだよ!!
良かったら弾いてみない。
う〜〜ん、弾けるかな〜〜〜。
大丈夫、おれも始めてまだ一週間だよ〜〜〜。
いっしょにやろ〜〜〜。
ん〜〜〜〜むっ、ほんじゃま
やってみっかっ。
以上の軽〜〜〜い乗りで同僚に誘われるがままチェロとの付き合いが始まりました。
つい一週間前にチェロの存在に興味を示して間もない時期でしたので
偶然の出会いとは思えず、これは何かの縁ではと前向きに捉え
チェロの道へ進むことに相成りました。
レッスンの先生は同じフロアの同僚の奥様で、他にも弦楽器を楽しんでいる人達が
以外と社内にいたのを後々知りました。
と言うことで週一のレッスンが始まり5年と5ヶ月通い続け(2004.12.6〜2009.5.7)
鈴木チェロ教本のVOL.5まで進みましたが、訳あって会社を退職し単身赴任先
でしたので止む無くレッスンも終え長野へ帰りました。
先生とご家族には大変お世話になり、最後のレッスンは可愛い娘さんたちとの
お別れがとても辛かった日でした。
今は元会社の先輩と居合練習をする傍ら、先輩のボランティア活動の一環として
ご年輩のみなさんと一緒にチェロを弾いて音楽を楽しんでいます。
息子が持ち帰った案内用紙から始まる、幾つかの偶然の出来事に遭遇し、
今思えばチェロとの出会いに神様が導いて下さったものと信じています。
現在(2010.9.4)は自分の好きな曲を毎日30〜60分、たま〜〜に鈴木チェロ教本のVOL.6を
弾いています。
案の定、レッスンの無い自己流の日々では先に進まず一年前のレベルで止まったままです。
が、めげずに弾き続けています。
チェロを通して色んな人と出会い、この5年間はとっても貴重な、そして有意義な期間でした。
これからも色んな出会いを楽しみに、そして大切にして一生の宝物にいたします。
■音楽への思い
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バッハの無伴奏組曲第一番プレリュードは毎日弾く大好きな曲です。
もう何百回弾いたでしょうか、一度も満足したことがありません。
好きな曲を暗譜してチェロで弾くことの楽しさを味わい、一生続けたい強い思いと
チェロを通してボランティアができればと夢を抱いています。
音楽は、心を癒し和ませてくれる世界共通の魔法の芸術です。
クラシックに限らず、あらゆるジャンルの音楽に言えることです。
ジャンルを問わず、邦楽、洋楽、ジャズでも好きな曲がいっぱいありますし
和太鼓、三味線のあのリズミカルな音感は日本人特有の感性を豊かに表現し
感情を高揚させる日本古来の素晴らしい音楽です。
この文章を書いている横で30年前の若い時分に買ったLPレコードをかけています。
勿論、ステレオも当時買ったままの現役です。
レコードに楕円針を落とすと、33回転の心地よい早さに併せてレコード盤の
僅かな上下の揺れに針が付き合い、ワルツでも踊るかのようにシンクロしている様を
見ていると、若いころの懐かしい思い出が走馬燈のように蘇ります。
ジョニー・ピアソンの【朝もやの渚】を聞いていますが、何とも言えない
癒しの旋律を奏でます。
この曲を聴くと、秋の木漏れ日を浴びた森の中を、息子とかみさんが枯葉を踏みながら
歩いている後ろ姿を撮った写真が思い浮かんでくる、ピッタリの曲です。
■チェロ購入について
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チェロを始めて一年続いたら買っても良い旨、かみさんと口約束?をしましたので
晴れて1年後に琴光堂さん(長野県上田市)で退職金前借りの念書付きで購入し
とても満足しています。(2005.11.13)
振動が体に伝わり、未熟な演奏でもしっかりと響いてくれて、そのお陰で上手くなった様な
錯覚を味わいます。
褒め上手な人がいますが正にそれで、下手な弾き手を盛り立て勇気づけてくれる
かけがえのない、悩ましい姿の色っぽいちえちゃん(チェロ)です。
勿論、ゆみちゃん(弓)もちえちゃんと一緒にハモりその他の周りの友も私の演奏に
付き合い支えてくれます。
■練習曲
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好きな曲をチェロで一生懸命弾いています。
選曲はまあまあですが、私の演奏がイマイチ!!
番外(好きな曲ですがまだ弾いたことがありません)
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